【VirtualBox】Ubuntuインストール【Linux】
こんにちは、なかだ(@newNakata)です。
なにもわからないシリーズをベースに今度はVirtualBox(以下、VM)で仮想環境に Ubuntu をインストールします。
今後は ”なにもわからない” をベースに “やってみた” と言う感じでわからないなりに疑問に思った事、調べた事、後で読み返した時に欲しい情報などを載せた記事にしていきたいと思います。
目次
CentOS について
簡単におさらいします。
CentOS が広く使われているのは商用 Linux ディストリビューションの Red Hat Enterprise Linux(RHEL)を基に作られているからです。
RHEL は OSS(ソースコードの改変や再配布が自由に認められている無償のソフトウェアのこと) ライセンスに基づきソースコードを公開していて、そのソースコードを使い Red Hat の商標要素を除いて構成したのが Cent・・・端的に言うと、お金がかかる RHEL のクローン(REHL6に対応するのがCentOS6、REHL7がCentOS7とREHLの新バージョンに対してCentOSも新バージョンが作られて来たため)で、無償かつ RHEL と同等の安定稼働が見込めるのが CentOS です。
2011年 | CentOS 6 リリース(サポート期間:2020年11月30日) |
2014年 | CentOS 7 リリース(サポート期間:2024年6月30日) |
2019年 | CentOS 8 リリース(サポート期間:2029年5月) CentOS Stream8 登場(リリース)(サポート期間:2024-05-31) |
2020年 | CentOS 8 のサポート期間:2021年12月30 へ変更 今後の CentOS はリリースしない事を発表 |
2021年 | CentOS Stream 9 リリース(サポート期間:2027年) |
サポートが終了すると言う事は後のバグフィックスやセキュリティ関連の修正がリリースされません。
使っている CentOS で脆弱性が見つかった場合、それが修正される事なく残ったままであれば企業のサービスで使い続ける事はできなくなってしまいます。
個人では自己責任ですが、企業が使わなくなると言う事は自分以外で使用する頻度が下がり(無くなる)ますよね。
”それなら CentOS Stream 使えばいいんじゃない?” と思うかもしれませんが、CentOS Stream は RHEL のアップストリームに位置しています。
Fedora -> CentOS Stream -> RHEL -> CentOS(終了)またはその他クローン
CentOS Stream は RHEL に取り込む更新を事前に検証するために用意されたもので RHEL よりも先に機能追加や脆弱性の対応が行われます。
RHEL のダウンストリームに位置していた CentOS はそれらが終わってから作成されていましたから状況が全然違います。
ちなみに本サイトの環境構築で最初に紹介した【VirtualBox】開発環境を作る – OS編 【CentOS】では触れていませんが、使用 OS を CentOS8 ではなく CentOS7 にしたのはサポート期間が背景にありました。
Ubuntuについて
CentOS が RHEL を基にされたディストリビューションのように、Ubuntu は Debian を基に開発された派生ディストリビューションです。
Ubuntuという単語は、アフリカの単語で “他者への思いやり” という意味があり “誰でも扱いやすいOS” をコンセプトとして英国の Canonical によって開発されています。
・GUIの導入
・安定性・安全性が高い
・高いカスタマイズ性
・日本語対応
Ubuntu Japanese Team が有志で Ubuntu の日本語ローカライズと円滑なコミュニティを形成しており、日本語環境も高いレベルで充実しています。
なかでも “Ubuntu Desktop 日本語 Remix CD” なら、日本語環境を手軽に入手でき、インストール後すぐに日本語環境で使えます。
・半年に1度リリースされる通常版とLTS版
通常版はロードマップが明確に定められており、毎年4月と10月に新しいバージョンがリリースされ、サポート期間は9ヶ月です。
次に、安定した環境(OSのアップデートは稼働しているアプリケーションにも影響を与えるため、サーバーなど長期的な稼働を目的とする場合、など)を求めるユーザーに向けて末尾に “LTS” と付くバージョンが提供されています。
LTS(Long Term Support)とは長期サポートのことで、2年ごとにリリースされ、5年間に渡りサポートが提供されます。
・インストール不要(で動かす事ができる)
Ubuntu は LiveDVD という形式で配布されており、DVD ドライブまたは USB ポートをインストールメディアとして使用することでインストールせずに Ubuntu を動かすこともできます。
余談ですが、2023年11月30日現在で CentOS 以外ではどうかな?と Google トレンドに聞いてみました。

圧倒的では無いか Ubutu は。
Ubuntu(Server)インストール
最初に
Ubuntu には Ubuntu Desktop と Ubuntu Server があります。
Desktop の方はユーザビリティを重視し、GUI がプリインストールされおり、デスクトップ向けアプリケーションも色々用意されています。
Server の方は GUI が排除されておりより軽く動作(リソースの最適化)します。
そのため CLI を中心に構成されておりサーバー向けアプリケーション(web、dbなど)をホスティングするのに適しています。
「ん?」って思いますよね。僕もです。
簡単に言うと、Server に windows みたいなのが追加されているのが Desktop、windows がなくて黒い画面で操作するのが Serverです。
CentOS の時は選択して結果黒い画面にしましたが、こちらは最初から分かれている感じです。
と、言う事で VM に Ubuntu Server をインストールします。
Ubuntu ダウンロード
Ubuntu のサイトにアクセスします。

ページ上部メニューのダウンロードを押下します。

ページ中央にある Ubuntu Server のダウンロードボタンを押下します。

ダウンロードが始まりますので、完了するまで待ちます。
2023年12月2日にダウンロードしたファイルは “ubuntu-22.04.3-live-server-amd64.iso” でした。
インストール
VM の起動や仮想マシンの作成、ダウンロードしたディスクの設置は【VirtualBox】開発環境を作る – OS編 【CentOS】の方で纏めている内容を前提に進めます。
加え、この度は仮想マシンの設定でネットワークのホストオンリーアダプターを事前に追加して作業を行います。
上記リンクの Virtual Box の設定 に記載しています。
それでは、仮想マシンを起動します。

Try or Install Ubuntu Server が選択されているので、そのまま [Enter] キーを押下します。

English が選択されているので、そのまま [Enter] キーを押下します。
ちなみに日本語の選択肢はありません。

“新しいインストーラーが利用できます。リリースノートは表記のURLから読めます。更新を選択するとインストーラーがダウンロードされここからインストールが続行されます。” みたいな内容です。
この度はこのまま進めますので選択されている Continue without updating で [Enter] キーを押下します。

キーボードのレイアウト選択です。
カーソルキーを押下し Layout に合わせて [Enter] キーを押下します。

画像の様に候補が表示されますので Japanese を選択し [Enter] キーを押下します。
Layout を Japanese に変更すると Variant も Japanese になります。
今回は更にその選択肢にある Japanese(OADG – 109A) (windwosキーのあるキーボード)を選択します。
選択したら [Done] にカーソルを合わせて [Enter] キーを押下します。

インストールする内容を選択します。
通常(Ubuntu Server)か最小限(Ubuntu Server (minimized))を選択できます。
最小限の方は基本的に使用するサービスやコマンドなども入っていないので通常(✕で初期選択されている)の方で進めます。
[Done] にカーソルが合っている状態で [Enter] キーを押下します。

ネットワークインターフェースの設定画面です。
初期設定ではDHCPからIPアドレスが割り振られています。
enp0s3 は VM の初期設定である NAT 側に割り振られたもので、enp0s8 はインストール前に事前に追加したホストオンリーアダプター側に割り振られたものになります。
サーバは固定IPで運用するのが一般的ですが、あくまで個人開発環境ですので初期設定のまま進めます。
また enp0s3や8はVMの仮想OSネットワークインターフェース名で他のソフトなどを使用している場合、この名前は必ずしも enp0s ではありません。
[Done] にカーソルが合っている状態で [Enter] キーを押下します。

“このシステムがインターネットに接続するためにプロキシを必要とする場合はここにプロキシ情報を入力してください。” 的な内容です。
僕のネットワーク環境でインターネットアクセスにプロキシサーバーは使っていないため空白のままにします。
お使いの環境が使っている場合はマシン名かIPアドレスを入れてください。
[Done] にカーソルが合っている状態で [Enter] キーを押下します。

パッケージリポジトリのミラーサイトを登録する画面です。
表示してすぐ、白枠内は何も表示されていませんが読み込みが終わると上の画像の様に表示されます。
画像の様に表示されたら [Done] にカーソルが合っている状態で [Enter] キーを押下します。

割り当てディスクの切り分け設定です。
初期設定で Use an entire disk にチェック(✕)が付いています。
20GはVMで仮想マシンを作成した時の容量です。
変更する必要は無いため [Done] にカーソルを合わせて [Enter] キーを押下します。

ディスク領域の割り当て設定です。
画像赤枠の箇所の mounted ad / がルートディレクトリの割り当て領域なのですが、SIZE が仮想マシンで設定した20Gの半分、10Gしか割り当てられていません。
特に他の用途は考えていないため、全てルートディレクトリに割り振るように変更します。
赤枠の箇所までカーソルを移動させ [Enter] キーを押下します。

選択肢が表示されるので Edit を選択し [Enter] キーを押下します。

画像の赤枠の箇所を変更します。
最大容量は各々設定によって違いますが、今回は max 18.222G なので、その数字を入力します。
画像は変更後ですが、変更前は 10.000G と表記されていました。
Size 変更後 [Save] にカーソルを合わせて [Enter] キーを押下します。

変更後、画像のように容量が同じになっていれば大丈夫です。
[Done] にカーソルを合わせて [Enter] キーを押下します。

“続行するとインストールが開始してフォーマット対象に選択したディスクのデータが失われます。そしてこの画面や前の画面に戻ることはできません。続けても大丈夫?” 的な警告が表示されます。
これまでの設定に問題がなれば [Continue] にカーソルを合わせて [Enter] キーを押下します。

管理者ユーザーとサーバ名の設定です。
・Your name
管理者アカウントに設定される “表示名” です。
OSのユーザー名(つまりログインID)ではありません。
・Your server’s name
サーバのマシン名(hostname)です。
・Pick a username
OSのユーザー名(つまりログインID)です。
・Chose a password
管理者のログインパスワードです。
・Confirm your password
パスワードの確認で Chose a password で入力した内容と同じ内容を入力する必要があります。
全て入力が完了したら [Done] にカーソルを合わせて [Enter] キーを押下します。

Ubuntu Pro とは Canonical 社が提供している有償の Ubuntu サブスクリプションサービスです。
セキュリティアップデートが10年になったり、個人向けに無料も用意されいます。
今回は必要ありませんので、初期設定(Skip for nowに✕が表示されている状態)のまま [Continue] にカーソルを合わせて [Enter] キーを押下します。

“OpenSSHサーバーパッケージのインストールを選択して、サーバーへの安全なリモート アクセスを有効にすることができます。” 的な内容で、このサーバーに SSH ログインするのに必要なので選択します。
上の画像は既にチェックを入れた状態ですが、初期表示時に Install OpenSSH server に ✕ は入っていません。
Install OpenSSH server にカーソルを移動しスペースキーを押下でチェック(✕)を入れる事ができます。
チェックを入れたら [Done] にカーソルを合わせて [Enter] キーを押下します。

初期インストールと一緒にインストールできるパッケージ一覧です。
カーソルを合わせてスペースで選択(✕)または選択済のものを解除、[Enter] でパッケージの詳細が表示できます。
必要なものがあればチェックを入れ、なければそのまま [Done] にカーソルを合わせて [Enter] キーを押下します。

インストールが開始します。
インストールが実行中は View full log の下の表記が Cancel update and reboot になります。
完了すると Reboot now に変わりますので、 [Reboot now ] にカーソルを合わせて [Enter] キーを押下しサーバを再起動します。

再起動中、インストールメディアを取り出すように言われます。
インストールメディアは全て終わった後、次回仮想サーバ起動前までに外せばいいのでここではそのまま [Enter] キーを押下します。

画像のように [Your server’s name で入力したサーバー名] login: が表示されればインストールは完了です。
初期設定
サーバを立ち上げた時に、ひとまずやっておこう的な設定です。
仮想サーバへの接続は VSCode で行います。
config や接続設定については【VSCode】Remote-SSH で SSH 接続【VirtualBox】の方で纏めている内容を前提に記載します。
また sudo コマンドを使う場合は都度パスワード入力が求められます。
以降では割愛しますので都度入力してください。
パッケージリスト更新
sudo apt update
このコマンドではあくまでもリストの更新であって、パッケージのリストが表示されるわけでも、インストール済のパッケージが更新(何か変更が加わる)されるわけではありません。
このコマンドは構成されたリポジトリから、そのリポジトリで提供されているパッケージリストを取得し、各パッケージに関する情報(バージョンだったり依存関係だったり)がダウンロードされ、システム内のローカルなパッケージデータベースを更新します。
これにより、新しいパッケージが利用可能か、既存パッケージが更新可能かなどが反映されます。
以下はこの度の実行結果です。
nakada@nakadalog:~$ sudo apt update
[sudo] password for nakada:
Hit:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy InRelease
Get:2 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-updates InRelease [119 kB]
Hit:3 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-backports InRelease
Get:4 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-security InRelease [110 kB]
Get:5 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-updates/main amd64 Packages [1,211 kB]
Get:6 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-updates/universe amd64 Packages [1,010 kB]
Fetched 2,451 kB in 4s (562 kB/s)
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
Reading state information... Done
38 packages can be upgraded. Run 'apt list --upgradable' to see them.
パスワードは各々設定したものを入力してください。
上記結果では38パッケージがアップグレード可能と表示されています。
パッケージの更新
sudo apt upgrade
このコマンドで実際にパッケージの更新を行います。
更新内容はタイミングによって様々です。
以下はこの度の実行結果です。
nakada@nakadalog:~$ sudo apt upgrade
[sudo] password for nakada:
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
Reading state information... Done
Calculating upgrade... Done
The following NEW packages will be installed:
ubuntu-pro-client-l10n
The following packages will be upgraded:
apparmor apt apt-utils bind9-dnsutils bind9-host bind9-libs cloud-init distro-info-data git git-man initramfs-tools initramfs-tools-bin initramfs-tools-core irqbalance kpartx libapparmor1 libapt-pkg6.0 libldap-2.5-0 libldap-common libnetplan0
libnss-systemd libpam-systemd libsgutils2-2 libsystemd0 libudev1 multipath-tools netplan.io python3-software-properties sg3-utils sg3-utils-udev software-properties-common sosreport systemd systemd-sysv systemd-timesyncd ubuntu-advantage-tools
ubuntu-drivers-common udev
38 upgraded, 1 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 18.6 MB of archives.
After this operation, 5,565 kB disk space will be freed.
Do you want to continue? [Y/n] y
~~~~~ 中略 ~~~~~
No containers need to be restarted.
No user sessions are running outdated binaries.
No VM guests are running outdated hypervisor (qemu) binaries on this host.
nakada@nakadalog:~$
上記の様にコマンド入力が返ってくれば更新完了です。
また、更新の最中に常駐プロセスとして稼働中のサービスがアップデートされるため、再起動をするかの画面が表示れさました。

その他、カーネルの更新など幾つかパターンがあるようですが基本的にはそのまま <OK> を選択か、そのまま [Enter] キーを押下で大丈夫です。
システムローケールの日本語化
sudo apt install language-pack-ja-base language-pack-ja
上記コマンドで日本語パッケージを2つインストールします。
以下はこの度の実行結果です。
nakada@nakadalog:~$ sudo apt install language-pack-ja-base language-pack-ja
[sudo] password for nakada:
Reading package lists... Done
Building dependency tree... Done
Reading state information... Done
The following NEW packages will be installed:
language-pack-ja language-pack-ja-base
0 upgraded, 2 newly installed, 0 to remove and 0 not upgraded.
Need to get 1,590 kB of archives.
After this operation, 7,407 kB of additional disk space will be used.
Get:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-updates/main amd64 language-pack-ja-base all 1:22.04+20230801 [1,588 kB]
Get:2 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu jammy-updates/main amd64 language-pack-ja all 1:22.04+20230801 [1,900 B]
Fetched 1,590 kB in 3s (551 kB/s)
Selecting previously unselected package language-pack-ja-base.
(Reading database ... 74415 files and directories currently installed.)
Preparing to unpack .../language-pack-ja-base_1%3a22.04+20230801_all.deb ...
Unpacking language-pack-ja-base (1:22.04+20230801) ...
Selecting previously unselected package language-pack-ja.
Preparing to unpack .../language-pack-ja_1%3a22.04+20230801_all.deb ...
Unpacking language-pack-ja (1:22.04+20230801) ...
Setting up language-pack-ja (1:22.04+20230801) ...
Setting up language-pack-ja-base (1:22.04+20230801) ...
Generating locales (this might take a while)...
ja_JP.UTF-8... done
Generation complete.
Scanning processes...
Scanning candidates...
Scanning linux images...
Running kernel seems to be up-to-date.
Restarting services...
Service restarts being deferred:
/etc/needrestart/restart.d/dbus.service
systemctl restart networkd-dispatcher.service
systemctl restart systemd-logind.service
systemctl restart unattended-upgrades.service
systemctl restart user@1000.service
No containers need to be restarted.
No user sessions are running outdated binaries.
No VM guests are running outdated hypervisor (qemu) binaries on this host.
パスワードは各々設定したものを入力してください。
上記の実行結果にあるように、この作業でもサービスの再起動をするかの画面が表示されました。
そのまま [Enter] キー押下しました。
次にロケールを文字コードUTF-8で日本語にします。
sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
これで設定は完了です。
ダイムゾーンを日本に変更
時刻設定が UTC(世界標準)になっているので日本(Asia/Tokyo)に変更します。
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
NTPサーバーを指定する
NTPサーバーの指定を国内の公開NTP(日本標準時グループ)にします。
NPTの設定ファイルは /etc/systemd/timesyncd.conf です。
sudo vi /etc/systemd/timesyncd.conf
vi については【VirtualBox】開発環境を作る – Apache編 【CentOS】で少し解説しています。
キーワード ”viコマンド” でページ内検索をしてみてください。
上記コマンドでファイルを開いたら末尾に設定を追加し保存します。
[Time]
#NTP=
#FallbackNTP=ntp.ubuntu.com
#RootDistanceMaxSec=5
#PollIntervalMinSec=32
#PollIntervalMaxSec=2048
NTP=ntp.nict.jp ← これを追加
設定確認
再起動します。
sudo reboot
date コマンドで確認をします。
nakada@nakadalog:~$ date
2023年 12月 4日 月曜日 02:01:55 JST
日本語表記、日本時間になっていることが確認できました。
これで初期設定は完了です。
余談ですが、仮想サーバの終了コマンドは以下の通りです。
sudo shutdonw -h now
CentOS もそうですが同じ Linux 一緒ですね。
その他
本サイトを利用して CentOS 環境を構築して頂いている方へ向けてお伝えします。
sudo について
過去の投稿【VirtualBox】開発環境を作る – PostgreSQL編 【CentOS】内に以下の記載があります。
本ブログの通りの作業の場合 root ユーザー 以外のユーザー作成は解説していないため、絶えず root ユーザーで作業を行っていると思います。
「ローカル環境だから」と言う理由で root ユーザー以外は作成していませんが、本来は権限があるユーザーしか root ユーザーになれません。
Ubuntu(だけではないですが)では root ユーザーが直接利用される事は推奨されていません。
その代わりに sudo を使用して通常のユーザー権限でコマンドを実行する事が推奨されています。
Ubuntu の場合、サーバーインストール時の管理者設定で作成したユーザーが sudo 権限を持っており、このユーザーは root としての権限も付与されています。
つまり “root ユーザーにはなれない(下記 ※ へ後述)けど権限は持ってるから何かやる時は sudo 付けてやってね” と言う感じです。
sudo のパスワード入力無し
以下は自己責任で。
また、編集失敗時の対処とかグループ単位でパスワード無しなど色々な場面がありますが、ここでは割愛します。
早速ですが、意味はわかるけど個人ローカル開発環境で sudo やる度にパスワード入力怠いと思う人もいる僕ですかと思います。
sudo は /etc/sudoers ファイルで管理者権限などを管理しているようで、このファイルを編集する事でパスワード無しで sudo を利用できます。
ただし編集に失敗すると最悪の場合 sudo が使用できなくこともあるようなので visudo を使用する事が推奨されます。
sudo visudo
これでテキストエディタが開きます。
パスワード入力を無しにするには以下の内容を追記します。
[user name] ALL=NOPASSWD: ALL
↓ 本稿の場合ユーザー名は nakada なので
nakada ALL=NOPASSWD: ALL
また、特定のコマンドのみパスワード無しにする場合は以下の内容を追記します。
[user name] ALL=NOPASSWD: [command]
↓ 再起動とシャットダウンのみの場合
nakada ALL=NOPASSWD: /sbin/reboot
nakada ALL=NOPASSWD: /sbin/shutdown
以上を元に開いたファイルを編集します。
~~~~~ 中略 ~~~~~
# Host alias specification
# User alias specification
# Cmnd alias specification
# User privilege specification
root ALL=(ALL:ALL) ALL
# Members of the admin group may gain root privileges
%admin ALL=(ALL) ALL
# Allow members of group sudo to execute any command
%sudo ALL=(ALL:ALL) ALL
#nakada ALL=NOPASSWD: ALL ← 追記したけどコメントアウト
nakada ALL=NOPASSWD: /sbin/reboot ← 追記
nakada ALL=NOPASSWD: /sbin/shutdown ← 追記
# See sudoers(5) for more information on "@include" directives:
@includedir /etc/sudoers.d
^G ヘルプ ^O 書き込み ^W 検索 ^K 切り取り ^T コマンドを実^C 位置 M-U Undo M-A マークを設置
^X 終了 ^R 読み込み ^\ 置換 ^U 貼り付け ^J 均等割付 ^/ 行を指定 M-E Redo M-6 コピー
Ctrl + o で書き込むアクションを行い、書き込みファイル確認が表示されるのでそのまま [Enter] キーを押下するとファイルが更新されます。
続いて Ctrl + x でテキストエディタを終了できます。
これで再起動とシャットダウンのみ、パスワード無しで行えます。
root ユーザーを有効化(※)
以下も自己責任で。
sudo ?違う、そうじゃない、と言う方。
Ubuntu の初期設定では root ユーザーのパスワードが設定されていない(su コマンド使用後に求められるパスワードに何を入力しても不可)ため、利用不可となっています。
上記 ”sudo について” では、なれないと記載しましたが、インストール時に作成するユーザーは sudo による全管理者権限(上記では ”root としての権限も持っている” と記載)を持っているので sudo のオプション指定で root ユーザーになれます。
nakada@nakadalog:~$ sudo -s # -s オプションのsudoコマンド入力
自身のパスワード入力
root@nakadalog:/home/nakada#
@前(ユーザー名)が nakada から root になっていますね。
-s ?違う、そうじゃない、と言う方。
パスワードが設定されていないため利用不可、なので、パスワードを設定すれば従来の su コマンドで root ユーザーになれます。
nakada@nakadalog:~$ sudo passwd root
[sudo] nakada のパスワード: # 自分(この場合nakada)のパスワード
新しい パスワード: # 新しい root パスワード
新しい パスワードを再入力してください: # 確認のため再入力
passwd: パスワードは正しく更新されました
nakada@nakadalog:~$ su -
パスワード: # root パスワード入力
root@nakadalog:~#
root ユーザーで SSH ログイン
更に以下も自己責任で。
セキュリティの観点から当然ですが、通常 root ユーザーでの SSH は接続できません。
ただし設定を変更(または追記)することで簡単にできるようになります。
sudo vi /etc/ssh/sshd_config
該当ファイルは /etc/ssh/sshd_config ファイルですので vi で開きます。
~~~~~ 中略 ~~~~~
# Logging
#SyslogFacility AUTH
#LogLevel INFO
# Authentication:
#LoginGraceTime 2m
#PermitRootLogin prohibit-password ← コメントを外してprohibit-passwordをyesに変更するか
PermitRootLogin yes # ↑はそのままにして追記するか
#StrictModes yes
#MaxAuthTries 6
#MaxSessions 10
#PubkeyAuthentication yes
~~~~~ 中略 ~~~~~
変更または追記が終わったらテストも兼ねてサーバを再起動させます。
root ユーザーで SSH 接続が可能になっているかと思います。
まとめ
本稿はここまでになります。
来年からの環境はどの様に変わっていくのでしょうね。
この作業で色々調べてたらたまたまですが Publickey - Red HatがクローンOSベンダを非難、「付加価値もなくコードをリビルドするだけなら、それはオープンソースに対する脅威だ」と が目に入りました。
約半年前の記事ですが、とても興味深かったです。
無料で環境が構築できると言う事は有難い事ですね。
次はせっかく作った ubuntu に Apache やら PHP を入れてみようかと思います。